モンテッソーリメソッド

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モンテッソーリは、1870年イタリアで生まれ、史上最初の女性医学博士となる。 
初期の専門は、発達の遅れた貧しい地域の障害児の発達研究でした。
 
彼女は知能の発達の遅れた子ども達を、健全な普通児とおなじくらいに学習できるようにしようと、子ども達を深く観察しつづけ、やがてモンテッソーリメソッドと呼ばれる独自の教育方法を編み出したのです。 

やがて彼女の教育法は世界的に広まり、現在そのよさが見直され、多くの教育専門家により再評価されているのです。

モンテッソーリの教育法は、ローマのスラム街という最悪の条件下で逸脱発育した幼児たちが、正常化していったのです。
劣悪な環境で育ち、落ち付きがなく集中力のなかった子ども達が、自分のやりたいことを発見し、何度もその作業を繰り返しているうちに、深く集中して急速に集中力と向学心が芽生えて行くことを実証しました。

モンテッソーリは、このように子どもを正常化させる活動の過程を「活動の周期」と呼びました。
それは「自由に選ぶ→繰り返す→集中する→充実感や達成感をもって終わる。」という4つのステップです。
「この四つのステップを踏みしめたとき子どもは内面から変わり、善さを現し、自立していきます。」(幼児期には2度チャンスがある」(相良敦子著、講談社)から引用

モンテッソーリは、子どもと大人のよい関係の指針として、「教師の心得12か条」を示しています。

モンテッソーリ教師の心得12か条

1.環境に心を配りなさい。
環境を整え、間接的に子どもを導くことが重要。

2.教具や物の取り扱い方を明快に正確に示しなさい。
子どもに的確な援助をするために、教師は教具の使い方を繰り返し練習しなければならない。

3.子どもが環境との交流を持ち始めるまでは積極的に、交流が始まったら消極的になりなさい。
能動的な精神を持ちながらも、子どもが仕事に集中している時は受動的な立場で、暖かく見守り観察する。

4.探し物をしている子どもや、助けの必要な子どもの努力を見逃さないよう、子どもを観察しなさい。
子どもの喜びを大人の代行で奪ってしまわないように。しかし、助けが必要なタイミングは逃さずに。

5.呼ばれたところへは、駆け寄り、交歓しなさい。
呼ばれたときにすぐ行けば、2,3分ですむことが、そうしなかったために30分かけてもダメということにならないように。

6.招かれたら、耳を傾け、よく聞いてあげなさい。
子どもが直接、言葉で表現していない要求も含めてくみ取るように。

7.子どもの仕事を尊重しなさい。質問したり、中断したりしないように。
大人の一方的な都合で、子どもの仕事を中断したり、妨げたりしないように。

8.子どもの間違いを直接的に訂正しないように。
大人が思っている以上に子どもはプライドが高いので、直接的に間違いを正すのではなく、子ども自身に気付かせるように。また、間違わないように仕向けることもしないように。間違うことで学んでいくのだから。

9.休息している子どもや他人の仕事を見ている子どもを尊重しなさい。仕事を無理強いしないように。

10.仕事を拒否する子ども、理解しない子ども、間違っている子どもは、たゆまず仕事への誘いかけを続けなさい。

9と10の子どもの様子は、外見上は同じように見えますが、内面は全く逆。これを見分けるためには、日頃から子どもをよく観察していなければならない。

11.教師を捜し求める子どもには、そばにいることを感じさせ、感づいている子どもには隠れるようにしなさい。

12.仕事がすんで、快く力を出しきった子どもを静かに認めながら現れなさい。
決して安っぽい言葉でほめないこと。子どもの心に安らぎを与えられるように。

「環境構成のポイント」と「教師の心得12か条」の各項目は、「おかあさんのモンテッソーリ」(サンパウロ/著:野村 緑)から引用しています。